つらい別れ
看護師の仕事は天職
飼い主さんと一緒に考え治療し、良くなった報告を受けるのは本当に嬉しい。
ペット達の元気な姿をみれるのはもちろん、飼い主さんのホッとした表情や喜びの声を聞けるとどんなに苦労した仕事でも一気に疲れが吹き飛ぶ。
私は心底この仕事が好きなんだなぁと感じる。
でも
良いことばかりではない。
ここ数ヶ月のうちに辛い出来事が立て続けにあった。
麻酔下での処置中での患者さんの死である。
一頭のワンちゃんは避妊手術の後、麻酔から覚ましている途中で呼吸が止まった。
もう一頭のワンちゃんは鼠径ヘルニアで緊急オペを試み、麻酔をかけた直後に心臓が止まってしまった。
どちらの子も蘇生措置をすぐに行ったがまた息をしてくれることなく亡くなってしまった。
悔しさと無念でいっぱいだった。
あのときこうしていれば
もっと早くに異常に気づいていれば…
後悔ばかりが募る。
動かなくなった我が子を泣きながら抱く飼い主さんをみてこころが砕けそうになった。
ついさっきまで息をして動いていたのに
愛する我が子が一瞬にして動かなくなる
この現実を受けとめてあげられない
飼い主さんの気持ちを考えると本当に申し訳なくやりきれない想いでいっぱいになる。
生と死は隣りあわせ。
特に病気の子たちは細い糸の上をあやうい足取りで歩いているようなものだ。
うまく生の方へ導いてあげるのが私達動物医療従事者の勤めだと思う。
この仕事をしている限り死に直面する事は免れないと思う。
でも
最期を迎えるときに
最善の処置が出来ていたのか常に考えておかないといけない
出来ることは全てやったと
後悔することないようこれからもこの職務を全うできることを願い
今日も頑張ります。